東大目指して6浪した結果、大学受験を諦めた高卒フリーターが就職した話

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ででん!

前回までのあらすじを三行で紹介!

  1.  厨二病の高校生俺はドラマガリレオを観て物理学に出会い東大受験を決意
  2.  6浪して受験し続けるも断念。コミュ障アニオタ高卒フリーターの称号を得る
  3.  そろそろ就職を意識し始める←イマココ

復習はいいかな?

済んだかな?

じゃ、続きいきまーす!

目次

24歳、高卒、フリーター 就職を決意する

6浪したコミュ障でアニオタのフリーターが今さら就職するのって難しいんじゃない?

って思うじゃん?

結論から言うと、就活はけっこう難航した。

何でかって言うと、理由は2つあると思ってて

1つ目は自分が客観的にみると

24歳、高卒(普通科卒)、フリーター

であるということ。

で、2つ目は

自分がやりたいことが定まってなかった

っていうのがかなり大きかった。

まぁ、2つ目についてもっと詳しく言うと

自分の能力に見合った仕事の中に、自分のやりたいことが無かった

っていうのが正確かもしれない。

というのも、自分はもともと物理がやりたくて大学進学を目指していたわけで

当然、学問としての物理学に憧れていたわけだから

ゆくゆくは研究職に就くという未来を夢見ていた。

ガリレオの湯川先生に憧れて物理の勉強を始めた高3の冬から今まで

それはずっと変わらない夢で、それ以外の選択は考えたことが無かった。

逆に、何を研究したいの? って聞かれても、

そんなん大学に入ってから、

もっと専門的に物理とか、その他の色々な学問に触れてみなければ分からんことだと思ってたから

真面目に考えたこともなかった。

まぁそんなわけで当時の自分としては

ふわっと、なんとなーく、研究職がいいかな。くらいな感じで生きていたわけで

いざその道を諦めたとき、何をやりたいかと考えても

そんなに簡単には出てこないんだよね。

高卒が出来る研究職はあるのか?

で、じゃあ逆に、あえて高卒が研究職を目指してみるっていうのもアリなんじゃね?

っていう天才的かつ逆転の発想を閃いたりもした。

マイケル・ファラデーはいけたんだから自分でもいけるんじゃないかと思ってね。←

ファラデーは貧しい家庭に生まれたため、小学校も中退という教育しか受けておらず、高度な数学などはわからなかったが、科学史上、最も影響を及ぼした科学者の1人とされ、科学史家は彼を科学史上最高の実験主義者と呼んでいる。

マイケル・ファラデー – Wikipedia

でも、現代にそんな道は見つからなかった。

いや、少なくとも雇われという選択肢では、

研究職に就くという道を見つけることは、当時の自分にはできなかった。

(潤沢な資金を得て、雇う側に回ることが出来ればあるいは・・・とか最近は考えてます)

機械とかのエンジニア就職を目指す

研究職は難しそうってなった結果、なんかそれに近いものがないかな?

って思って色々と考えたところ、エンジニアが良いかも! ってなった。

機械とか電気とか、何かしらのエンジニアとして経験を積んでいけば

将来的にはLHCとか、ロケットとか、物理学の発展に関わるなにかしらの仕事が出来るかもしれない。

なんて淡い夢を抱きつつ。

でも、やはり学歴の壁は大きかった。

まぁ考えてみればその通りで

24歳と言えば、順当に四年生大学に進学していれば、卒業して社会人2年目

もしくは大学院に進学して修士課程を修了しマスターの称号を得ている年齢

せめて普通科ではなく、何かしら工学系の勉強をしてきていれば

アピールポイントにはなったかもしれないが、

当時の自分は特にその辺のことは学んだことが無く、

持っている資格と言えば数学検定と普通免許くらい。

未経験OKと言って募集している派遣会社は、

経験が無くてもOKなだけで、知識が無くてOKという事ではないことを知った。

IT系のエンジニアを目指す

エンジニアも無理かぁ、と落胆していた私は迷走していた。

ちょっとでも理系の知識を得られる仕事、生かせる仕事として

工場の作業員、ビルメン、施工管理など

色々と手が届きそうなところを受けては落ちたり辞退したりしてを繰り返してをしていたら

いつの間にか、就活を初めて一年くらいは経っていた。

なかなか、これだ! と思える仕事が見つからず一歩踏み出せずにいたのだ。

なんなら、正直、働きたくなかった。

やっぱり、仕事より勉強がしたかった。

どうしても仕事をやるなら、研究がしたかった。

一年間就活をした結果、

原点に帰って来てしまった私は、

浪人時代によく眺めていた星空を見上げていた。

頭上に広がる宇宙のことを考えると、自分も自分を取り巻く社会のこともちっぽけなものに見える。

どうせ数百年後には、今生きている人は誰もいない世界。

宇宙の年齢と比べれば自分の人生なんて取るに足らないものだ。

ましてや就職なんて、ほんのささいな問題ですらない問題

そう思うと少し心が軽くなった。

何か働かなくていい方法はないものか。

そんなことを夢想した。

そして気が付いた。

この世で働かなくても全く問題がない人達がいることに。

お金持ちになればいいんだと。

いや、まぁ言いたいことは分かる。

そのお金を稼ぐために就職するんだろ? と

君はそう言いたいはずだ。

でもぶっちゃけ、サラリーマンがお金持ちって無理じゃね?

お金持ちと言えば、株式トレーダーかIT社長じゃね?

って思う。

でも、株は先立つお金が無ければ難しそうだという事が、

少し株式トレードを経験してみて分かった。

今の自分のバイトで得た10万円ほどの貯金じゃ、

働かなくてよくなるまで増やすのは難易度高いなと。

で、次はIT社長か? ってなったけど

よく考えたら自分、ITのことよくわかんない

何ならパソコンを使った仕事をしたことが無い。

というわけでITエンジニアを目指して、とりあえずは勉強してみるっていう方針が決まった。

エンジニアだし、プログラミングは以前から興味があったのでちょうどいい。

経験を積めばフリーランスという道もあるらしいし、

何それ最強じゃんって思った。

正社員型の派遣会社を受ける

ITエンジニアになると決めた私はさっそく行動を始めた。

Javaの基本書を読み、プログラミングをし、ITパスポートと基本情報技術者をとった。

資格に関しては、今まで独学で受験勉強をしてきた経験が生きた。

機は熟した。

私はエンジニアを派遣する正社員型の派遣会社に応募した。

なぜ派遣会社かというと、単純に門戸が広いということと

様々な現場を経験できると思ったからだ。

面接の当日は不思議と緊張しなかった。

面接中は、下手に話を盛ることもなく、今まで受験勉強をしながらフリーターをやっていたこととか

大学受験に7回失敗していることとか、正直に話した。

面接をしてくれた方は、私がたとえフリーターでも

働きながら基本情報技術者に受かったという事を評価してくれた。

就活の本に、資格を取っていたり勉強中である事をアピールすると

やる気を評価してくれることがあると書いてあったのは本当だったんだなと感じた。

その後、内定の電話をもらったときはうれしかった。

やった。勉強頑張ってよかった。

これでエンジニアとしての人生をスタートできる。

頑張って技術を身に着けて、独立して、お金持ちなろう。

やるべき事が定まっているというのは精神的に心地よいものだ。

私の未来は明るかった。

何より、高卒でこのスタートラインに立てたことが自分にとって快挙だった。

だって、不可能だと思っていたから。

エンジニア職は大卒とか、専門的なことを学校で学んできた人しかなれないと思っていたから。

期待に胸を膨らませて、出社し現場に配属される私。

・・・・・・・・・・・・・

あれから5年が経った今、私は一度たりともエンジニアの仕事をしていない。

↓ 続く ↓

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この記事を書いた人

6浪したり、フリーターだったり、文系なのにガリレオに憧れて物理を独学してみたり、紆余曲折を経て会社員になった、中二病が治らない30代。「やりたいことが分からない」が分からない。いつも「かっこいい!」と感じる何かに突き動かされて多忙な毎日を送る。

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