厨二病が選ぶ、かっこいい!物理学用語ランキングTop10

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あらゆる学問の中で物理学が一番好きな厨二病の私が、
完全なる独断と偏見で選んだ、かっこいい物理学用語のランキングです。

順位付けの基準は、
私が心から、マジでカッケー!!! と思えたかどうか、
ただ、それのみである。

漫画とかラノベとか、創作の参考にするもよし、
物理の勉強のモチベーションを上げるために使うもよし、
こんな専門用語知ってる俺マジでイケてるわと、自己陶酔に浸るもよし です。
※各解説は雰囲気を味わってください。厳密さは保証しません。

それでは早速いってみよー

↓「かっこいい数式」を見たい方は、こちらをどうぞ。

目次

第10位~第4位

第10位 フレミングの左手の法則

とある魔術の禁書目録の主人公である上条当麻が持つ能力、幻想殺し(イマジンブレイカー)を宿した右腕のような響きがお気に入り。

磁場内にある導体に電流が流れた時に、その導体に力(ローレンツ力)が発生するという現象がありますが、
その時の磁界の向き、電流の流れる向き、力のかかる向きの関係を左手で表す方法です。

第9位 シュレーディンガーの猫

ざっくり説明すると、量子論に関する思考実験で、50%の確率で死に、50%の確率で生きることが出来る箱の中にいる猫は、箱を開けて観測するまでは生と死の状態が重なり合ったような、

生きてもいるし死んでもいる不思議な状態で、観測されて初めて状態が確定するよね、というあれです。(※たぶん正確な説明ではない。)

Wikiで調べてみると、エヴェレットの多世界解釈(またこれもかっこいいな)が生まれるきっかけにもなったとのこと。

シュレーディンガーの猫はけっこう有名で、アニメ好きならお馴染みの用語かもしれません。

第8位 反物質

反粒子で構成されている物質。
粒子と反粒子が衝突すると、
これらの粒子は私たちの宇宙から消えてエネルギーに変換されます。(対消滅)

約138億年前に、ビックバンが起きてこの宇宙が始まったとき、粒子と反粒子は同じ数だけ生成されたと言われていて、
反粒子はすべて粒子と衝突して対消滅したとのこと。

なので、私たちの身の回りには反物質は存在しておらず、物質しかありません。
同じ数の粒子が対消滅したのに、物質だけ残ったのは、粒子と反粒子の反応法則にわずかな違いがあるからと言われています。

これを、CP対称性の破れという。

かっこいい!

第7位 境界条件

座標を変数として含む関数についての微分方程式で、考えている領域の境界において解となる関数やその導関数が満たすべき条件。

境界条件(きょうかいじょうけん)とは何? Weblio辞書

微分方程式を解く際の束縛条件の一種とのこと。

言葉の響きがカッコいい!

第6位 重力崩壊

なんか、必殺技みたい。

太陽の8倍を超える質量の恒星は、その命の最期の時、
自らの重力に耐え切れなくなって崩壊し(重力崩壊)、莫大な量の重力によるポテンシャルエネルギーが解放されて超新星爆発(スーパーノヴァ)を起こします。

特に太陽の30倍を超える質量の恒星の場合は、極限まで重力崩壊が進行し、超高密度の天体が生まれます。

これをブラックホールといい、絶大な重力で周囲の空間を歪ませます。

ロマンです。

第5位 事象の地平面

ブラックホールの中心から一定の半径以内の領域は、光の脱出が不可能ですが、
その半径をシュヴァルツシルト半径といい、この半径を持つ球面をシュヴァルツシルト面
またの名を事象の地平面と呼びます。

ざっくり説明すると、光が脱出できない領域を囲む球体の球面が、事象の地平面という事になりますね(たぶん)。

世界を混沌に陥れる狂気のマッドサイエンティストである鳳凰院凶真(ほうおういん きょうま)が主人公のアニメ、
シュタインズゲートの曲の歌詞にも使われている、厨二病御用達のワードです。

やっぱり厨二病ってかっこいいよね。
エル・プサイ・コングルゥ

第4位 暗黒物質(ダークマター)

質量は持つけど、光学的に観測が出来ない仮説上の物質です。
宇宙の物質の総量を計算したとき、なんか計算合わなくね? ってなって、
見えない物質があるはずだ! ダークマターと名づけよう! となったらしい。(たしかそんな感じ)

暗黒物質と書いてダークマターと読む。
もう、厨二病患者にとっての賢者の石ともいえるネーミングですな。

厨二病はやたら漆黒な物に弱いです。
私服ももちろん全身真っ黒コーデにしてしまうほど、闇に惹かれるものです。

一方通行(アクセラレータ)もびっくりなほど、裏社会とか闇に恋い焦がれる生き物。
それが厨二病という業を背負った者なのである。

第3位~第1位

第3位 波動方程式

振動や波動現象を記述するための基本となる偏微分方程式・・・とのこと!
波と言えば、電磁波や重力波とかだろうか。

波動方程式という言葉の響きがカッコいいのはもちろんだが、
波を図だけではなく、数式という言語を使って書き表せるというのが、なんだかロマンですな。

第2位 不確定性原理

位置と運動量がどちらも確定している状態は存在しない。(不確定性原理)

量子力学という、ニュートン力学では説明できないミクロな世界の現象を説明する力学に登場する用語です。

私たちが普段目にするような、マクロな世界では運動している物体、
例えば走行中の車の位置と運動量を同時に知ることは割と簡単なわけですが、

ミクロな世界の粒子の運動となると、その運動における粒子の位置と運動量を同時に知ることはできません。
不思議ですね!

ちなみに、この説明を数式で書くとこんな感じになります。

バーーーン!!!

\begin{align*}
\Delta x \cdot \Delta p \geq \frac{\hbar}{2}
\end{align*}

Δx(位置の広がり)とΔp(運動量の広がり)の掛け算は、
ある定数(ℏ/2)以上になるという事を表していて、左辺のΔxかΔpのどちらかをゼロにしようとすると、もう片方は無限大に近づきます。

例えば、位置の広がりを表すΔxをゼロに近づける(=正確な位置を特定する)と
運動量の広がりであるΔpは無限大に近づく(=運動量の値が正確さから遠ざかる)という具合です。

これが不確定性原理だ!!! つって、そこら中に書いて悦に浸るというのが厨二病的おすすめの使い方ですね。

\begin{align*}
\Delta x \cdot \Delta p \geq \frac{\hbar}{2}
\end{align*}

第1位 グランドカノニカル・アンサンブル

堂々の第1位は、グランドカノニカル・アンサンブル
いや、完全に言葉の響きだけで決めました。異論があればコメント下さい。

大正準集団と書いて、グランドカノニカル・アンサンブルと読みます。
Fate/Zeroの征服王イスカンダルあたりが必殺技として使えばなんか似合いそうですね。

ちなみに、意味は以下の通り。

統計力学において、外界との間でエネルギーと物質を自由にやり取りできる開放系を無数に集めた統計集団である。グランドカノニカルアンサンブルとも呼ばれる。

大正準集団 – Wikipedia

正直、この用語はこの記事を書こうと思って初めて知ったので、まだよく噛み砕いて説明できるレベルにありません。。
興味があれば、各自で統計力学の勉強をば。

いやでも、こんなかっこいい用語がまだあったなんて胸熱ですね!

まとめ:おすすめの本とか紹介

ここに書いてあるのは数ある物理学用語の中のほんの一部ですが、
響きがカッコイイかどうかという、ひとつの基準において、私の独断と偏見で選んでみました。

これで物理おもしろそうだなって少しでも思った方は、ぜひ一度勉強してみて下さい。
物理学はこの世界の普遍的な法則を追い求める学問です。

仮説と実験と観察と数式を駆使して、
世界の真理に近づくそのスリルはまさに病みつき必至
厨二病を患っているあなたなら、きっとハマって抜け出せなくなることでしょう。

ここで、もっと物理の世界を覗いてみたい、
ちょっと物理に興味がわいてきた
そんな厨二病末期患者なあなたのために、オススメの本を紹介しておきます。

まずは、細かい理論とかどうでもいいから、雰囲気を味わってみたいという方。
そんなあなたには、Newtonシリーズがオススメ!

このNewtonシリーズは科学系の雑誌で、数学から脳科学、心理学から物理学まで、あらゆる科学にまつわる話題を扱っています。

ビジュアル込みの解説が豊富で、読んでいると、とってもわくわくする雑誌なので、ちょっとした息抜きで眺めるのにも最適です。(私も浪人生時代によく息抜きとして読んでいました。)

次に紹介するのは、今まで物理とか勉強してこなかったけど、ちゃんと数式とかも理解して本格的な物理を味わってみたいという方。

そんなあなたにオススメな物理学の入門書、最初の一冊は

「橋元の物理をはじめからていねいに 力学編」です。

参考書ですが、物理をやったことが無い人にも、たいへん読みやすく、分かりやすく書かれています。

たとえ、物理? なにそれおいしいの? な人でも割とすらすら読めて、読み終わるまでにそんなに時間はかかりません。
物理を独学で習得した私も、いちばん初めの一冊はこれでした。

ちなみに、現在この本は、力学編、電磁気編、熱・波動・原子編の3冊がありますが、
私が最初の一冊として力学編を推す理由は、力学で学んだことが、他のすべての分野の基礎になるからです。

ぜひ、力学編も読了して物理がなんとなく分かってきたら電磁気編と熱・波動・原子編も読んでみて下さい。
この3冊を読破すれば、物理全体の概要がなんとなーくわかるはずです!

それでは最後に、今回のランキングをまとめて終わりとします。

第1位 グランドカノニカル・アンサンブル
第2位 不確定性原理
第3位 波動方程式
第4位 暗黒物質(ダークマター)
第5位 事象の地平面
第6位 重力崩壊
第7位 境界条件
第8位 反物質
第9位 シュレーディンガーの猫
第10位 フレミングの左手の法則

以上、「厨二病が選ぶ、かっこいい!物理学用語ランキングTop10」でした!

↓「かっこいい数式」を見たい方は、こちらもどうぞ。

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この記事を書いた人

6浪したり、フリーターだったり、文系なのにガリレオに憧れて物理を独学してみたり、紆余曲折を経て会社員になった、中二病が治らない30代。「やりたいことが分からない」が分からない。いつも「かっこいい!」と感じる何かに突き動かされて多忙な毎日を送る。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • ≪…シュヴァルツシルト半径…≫を、極座標と直交座標に夢想する。
     極座標は、ある知られた素数までの『幻のマスキングテープ』が、全体の「1」となり、シュヴァルツシルト半径とし≪…事象の地平面…≫の殻のなかに相当するとしたたい・・・
     直交座標では、ある知られた素数で回収される『自然比矩形』の[e-1]が、光速のビックバンから宇宙背景放射までの全体の「1」となるとしたい・・・
     極座標と直交座標の繋がりが、数学思考の事象面の雰囲気を限定して味わえそうだ・・・

    • 数理と精神世界を調和したような、詩的な奥深さを感じます(。・ω・。)

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