魔法使いになりたい!
誰もが一度は夢見たことではないだろうか?
呪文の詠唱と同時に巨大な魔法陣が展開され、
何もないところから風とか炎とかの超現象を引き起こして戦い、
悪党から大切な人を守る。
とても胸熱な展開だ。
だが一方で、あなたはこう思っているはずだ。
「そんなことあり得ない」と。
ファンタジーでもあるまいし、
自分が夢中になってしたためた暗黒ノートの中の設定ならいざ知らず。
現実に魔法を使えるなんてあり得るわけがないと。
だが、私はあえて断言しよう。
このリアルワールドにおいても魔法は存在すると。
あなたも努力次第では、魔法使いになることが可能だと。
信じられない?
まぁそう言うと思った。
君の気持ちは痛いほどわかる。
なぜなら、この私自身もかつてはこの世界に魔法が存在しないことを知り、
絶望したひとりだからだ。
だが、安心してほしい。
魔法は実はとても身近なところに存在する。
順を追って説明するので、落ち着いて聞いてほしい。
魔法使いになる方法
まず、現代において一般的に魔法使いになる方法は2つあると言われている。
1つ目は、マジシャンになること。
そして、もう一つは、30歳まで童貞でいることだ。
しかし、お気づきの通り、この方法では魔法使いになることはできない。
マジシャンになっても、魔法っぽいことが出来るだけで、
それはトリックによるものだし、
30歳まで童貞でいた人の中で、
本当に魔法使いになっている人に私は会ったことが無い。
じゃあ、どうすれば本当の魔法使いになれるのか?
私は、このリアルワールドにおいて、魔法使いになる唯一の方法は
科学を勉強し、そこから生まれた技術を使いこなせるようになることだと思っている。
現代においては、科学者やエンジニアこそが魔法使いなのだ。
科学が魔法である理由
私が科学を魔法を考えるのは、
科学と魔法には、ある共通する性質があるからだ。
それは、
ーーこの世界の理を解き明かし、
そこから得た法則を利用して不可能を可能にする技術を生み出すーー
という性質だ。
ハリポッターを見ればわかる通り、魔法とは技術だ。
技術というのは、その前提となる法則を学び、
その技術自体を使いこなすための訓練を積んでようやく使いこなせるようになる。
だから、魔法使いはみんな学校に通って魔法を学ぶし、
その習得にはある程度の時間を要する。
ファンタジー世界では、その世界の法則に基づいて技術を発展させるし、
リアル世界でも、この世界の法則に基づいて技術を発展させている。
そういう意味では、
ファンタジー世界の科学が魔法であり、
リアル世界の魔法が科学なのだ。
理学(サイエンス)と工学(エンジニアリング)の違い
さて、科学が魔法と分かったところで、このリアル世界での科学の大雑把な分類である、
理学(サイエンス)と工学(エンジニアリング)の違いについて、少し解説していく。
とは言っても、新しい話が出てくるわけではないので安心してほしい。
これは先ほど紹介した科学と魔法の共通した
ーーこの世界の理を解き明かし、
そこから得た法則を利用して不可能を可能にする技術を生み出すーー
という性質で説明ができる。
どういう事かと言うと、
話しはとてもシンプルで、
前半の「この世の理を解き明かす学問」が理学(サイエンス)で、
後半の「そこから得た法則を利用して不可能を可能にする技術を生み出す学問」が工学(エンジニアリング)
であるという事だ。
理学(サイエンス)は、そもそもこの世界にどんな原理や法則が存在するのかを解き明かす。
例えば、数学や物理学、化学といった分野がある。
学校で馴染み深い人も多いのではないだろうか?
一方で、工学(エンジニアリング)は、理学で解明された原理や法則を利用して、
自動車や飛行機、インターネットなどの今まで存在しなかったものを作り、
長距離をより速く移動したり、空を飛んだり、離れた人との会話をするなど、
一見不可能と思えることを可能にしてきた。
そういう意味では、科学の中でも工学(エンジニアリング)の方が、
より魔法を使うという意味では近いかもしれない。
君はどんな魔法が使いたい?
世界は無数の科学技術であふれており、
日常生活ではもはや、それを当たり前と思えるほどに科学技術の恩恵を受けている。
テレビ、ラジオ、電話、インターネットをはじめとする通信技術。
道路、水道、ガス、電気などの生活インフラ。
Youtube、Twitter、NetflixのようなWebサービス。
最近のトレンドとしては、AI、IoT、5G、自動運転、ビックデータ…etc.
上げればきりがない。
人類は科学という魔法を使って、生活をより便利に、
より暮らしやすく、より楽しくしてきた。
そしてそれを実現してきたのは、この世界の法則を解き明かす科学者であり、
その法則を利用して新しい技術を生み出してきたエンジニアだ。
かつて魔法に憧れた私は、数学や物理学といった学問と出会い、
この世界の法則を知った。
そして、プログラミングという魔法に出会い、
世界全体から見ればほんのささいな事であるが、
技術(=魔法)を使って、不可能を可能にする体験をした。
技術には、誰かが直面した問題を解決する力がある。
そして、誰かの問題を解決する力は仕事になり、
仕事をすることで大切な人を守ることが出来る。
呪文は唱えないし、ド派手な魔法陣は出現しないけど
魔法を使って大切な人を守ることは、
この世界でも可能だ。
魔法使いになりたい君は、科学を学ぼう。
コメント
コメント一覧 (1件)
≪…魔法を使って大切な人を守ることは、この世界でも可能だ。…≫を、わらべうたの「さよならさんかくまたきてしかく」に[魔法]の感性を観付け、わらべうたの本歌取り取りと2冊の絵本で・・・
さよなら三角また来て四角
四角は1×1
1×1は広さ
広いは〇
〇は回る
回るおむすびは√3
おむすび止めて√2
√2は□
□は広さの1
広さは√
√は消える
消えるはヒフミヨ
ヒフミヨは回る
回るは進ひかり
ひかりを絵本「サンカクさん」マック・バーネット文 ジョン・クラッセン絵 長谷川義史訳の[シカクさんに した わるさ ]が数の言葉ヒフミヨ(1234)が、平面(2次元)からの送りモノとして眺めると、〇さんと▢さんの仲立ちをして[実数直線]を魔法させ、[極座標]と[直交座標]の繋がりも連れて来る・・・
回る[π] [e]の肩で数える[自然数](n)の魔法を感じる・・・
絵本「さよならさんかく またきてしかく」松谷みよ子あかちゃんのわらべうた 上野紀子え の [しかくは ふとん] は、『ヒフミヨ矩形』(√n×1)の繰り返しが、[π]へ(ヒフミヨえん)
・・・
[ひかる あいつは なんだ ]
[ひとつめこぞう!] [こぞうは おばけ](π)
[おばけが ぞろぞろ ふらふら ゆれて ひゆー どろどろどろ
おばけは・・・・・・きえる]
・・・ ・・・
[おやすみなさい]
でんき(ひかり・△さん)が、きえて
スービタイズの123としての数の言葉ヒフミヨの自然数を、
松谷みよ子の[ 虚構と真実との兼ね合いを赤ん坊はそこで覚える。 ]
に共感する。