- エクセルのマクロという機能を使って、自分の仕事を自動化できると聞きました。具体的に何から手を付ければいいのか教えてください。
- とりあえず本を買ってきて勉強するべきでしょうか?
こんな疑問を解決します!
まず結論からいくと、仕事を自動化するための第一歩は次の3ステップになります。
- 自動化したい作業の明確化
- マクロ以外の解決策の検討
- 小さく試す
順番に解説していきます!
その1 自動化したい作業の明確化
まず、仕事の自動化をするにあたって、一番はじめにやるべきことは
マクロの本を買ってきて勉強することではありません。
自分が自動化したいと思っている作業が何なのかを明確にする事です。
例えば、いつも同じ手順でコピペを繰り返しているこの部分の作業を自動化したい。 だとか、
いつも同じグラフを作っているから、このグラフ作成の部分を自動化したい。 という具合に、
仕事という大きな括りの中で、具体的にどの作業を自動化したいのか
を明確にすることから、あなたのマクロ開発は始まります。
ここで間違って、仕事を自動化したいからとりあえずマクロの勉強からはじめるか~
とかやってしまうと、たぶん挫折します。
エクセルでマクロ開発をするという事は、プログラミングをするという事なので、
勉強よりも、まず初めに作るモノを決めて、
実際に作っていく中で必要な知識を身に付けていくという順番の方が、圧倒的に効率が良いのです。
とは言え、マクロで具体的に何ができるのか、まったく想像できん!
という方もいると思うので、過去に書いた参考になりそうな記事を貼っておきます。
ただ、ここに書いたことは結構難易度高いものも混ざっているので
ふ~ん、いずれはそんなことも出来るようになるのか~
ぐらいの気持ちで眺めていただけたらと思います!
その2 マクロ以外の解決策の検討
自動化したい作業が明確になったら、次にやるべき事は、
その作業がマクロを書かなくても、
既存のエクセルの機能で楽に実現する方法がないか調べる事です。
え? マクロ書かないの? それ本末転倒じゃん? と思うかもしれませんが、
いくらマクロがあなたの仕事の生産性を高めてくれると言っても、
マクロでそれなりの自動化ツールを開発するには結構時間がかかります。
プログラミング初心者なら尚更で、基本的にマクロの開発をするとなったら、
無数のエラーに大量の工数を割いて、グーグル検索と、気が遠くなるような数のトライ&エラーをもって立ち向かう覚悟が必要になります。
それに、マクロは一回完成すれば永久的にメンテナンスが不要というわけではありません。
むしろ、一度自動化のためにマクロを作ってしまうと、
エクセルのバージョンが変わったり、作業の手順が変わるたびに、メンテナンスをする必要性が出てきます。
また、あなたの勤務先がマクロを書ける人ばかり集まる職場というわけでなければ、
いずれ誰かにその仕事を引き継ぐことを考えても、
原則、マクロは作らない方がいいのです。
なので、Excel関数やピボットテーブルなど、
マクロを書かなくても既存のエクセルの機能で代用できるのであれば、
そちらを使う方が、結果的にあなたも職場の人たちも楽だったりします。
その3 小さく試す
それでも、どうしても自動化したい作業が俺にはあるんや!!
という改善魂に燃えるあなた。嫌いじゃないです。
僕もプログラミング自体が苦痛じゃないという性格も相まって
なんでもかんでもマクロを書いて解決してしまう派の人間なので( ^ω^)・・・
でも、そんな僕から一つアドバイスを申し上げますと、
やりたい作業をすべて一気に自動化しようとするのはやめた方がいいです。
よほど暇ならそれでも構いませんが、マクロで作業の効率化を考えるという事は
それなりに忙しくて、どうしても仕事の生産性を高めて処理できる仕事の量を増やしたい!
という背景がある方だと思うからです。
先ほども書きましたが、マクロを開発するのにはそれなりに大量の時間がかかります。
そして完成するまで間、あなたは普段の忙しい日常業務をこなしながら、マクロの開発を続けなければいけません。
開発中は純粋に仕事量が2倍以上になると思った方がいいでしょう。
それに、もし途中で解決できないエラーに出会って、開発が長引けば長引くほど、
日に日に忙しさは増し、日常業務にまで支障をが出てくる危険性もあります。
え? 無理じゃん・・・じゃあ、どうすればいいんですか? と思ったことでしょう。
そこで提案したいのが、小さく試しましょうという事です。
小さく試すというのは、具体的には、
自動化したい作業の、ほんの一部だけを試しにマクロを書いて自動化してみて、
普段の作業で使ってみるという事までをやります。
自動化ツールを作成するというよりは、業務支援ツールを作成するという方がイメージが近いかもしれません。
普段の作業をほんのちょっとマクロ化して、
ほんのちょっと便利にするのです。
これをすることで良い事が3つあります。
- すぐに完成する
- すぐに生産性が上がる
- マクロの品質が良くなる
小規模のマクロであれば、開発過程で出会うエラーも比較的少なく済むので、
早い段階で完成し、実際の業務で活用する事が出来ます。
業務で活用することが出来れば、わずかでも生産性は上がるので
色んな作業を小さい単位で自動化すればするほど
マクロ開発に割ける時間が徐々に増えていきます。
また、実際に使っている過程で、
作っている時には考えもしなかったバグに遭遇したり、
もっとこうしたら便利かもという改善点に気が付くことが出来るので、
ツール自体の品質がとても良くなります。
そうやって無理なく開発を進めていくことで、
最終的には自動化したい作業、すべての手順を自動化していくというのが
忙しくかつプログラミング初心者の方には、特に有効な方法なんじゃないかなと思います。
それじゃあ、さっそく小さく試そう! と思っているマクロ初心者の方のために
知識ゼロから、実際にはじめのマクロを動かすまでの全手順を書きました!
マクロ開発に必要なエクセルの設定から、実際にマクロを動作させるまでの全手順を書いたので
ここからはじめの一歩を踏み出してもらえれば幸いです。
まとめ
まとめます!
マクロで仕事を自動化したい人が、実際に作業を自動化するための3ステップはこちら。
- 自動化したい作業の明確化
→仕事の中でも、どの作業を自動化したいのかを明確にしましょう。 - マクロ以外の解決策の検討
→既存のエクセルの機能で解決できるなら、マクロを書くのはやめましょう。
- 小さく試す
→一気にすべての作業を自動化するのはNGです。小さな単位で作って、すぐに実践投入すれば、その瞬間からあなたの生産性は上がり続けます。
以上になります!
それではっ!
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